【ラジオ英会話2019】Lesson14:「〜によって」だけでは表せない前置詞 by を学ぶ!
by というと受動態でも使われる「〜によって」という意味が思い浮かびますね。
でも基本イメージは「近く・そば」となります。
クリスが冒頭に「Stand by me」を歌っていましたが、この by は基本イメージで使われているので、「私のそばに立っていてくれ」的な意味というのは多くの方が知っているのではないでしょうか?映画も有名ですしね!
という訳で、早速ダイアログから見てみましょう。
Lesson14
ダイアログ
Sato:What are you reading on your tablet?
Smith:I'm looking for abook, but I can't find it on the internet.
Sato:What kind of book is it?
Smith:It's a collection of letters written by the classical music composers Brahms and Clara Schumann. They wrote hundreds of letters to each other.
Sato:Well, if you still can't find it, there's a great bookshop by my school. They might be able to help you.
Smith:OK. I'll check it out on the weekend.
(ラジオ英会話 4月号 Lesson14 P70 より引用)
a great bookshopって凄いですね!笑
イメージとしては様々な本が置いてある大型の本屋なのでしょうか?それとも、マニアウケしそうな本を取り揃えている本屋の可能性もありそうですが。。。
そして、書簡集って恥ずかしながら初めて聞いたような気がします。
また一つ賢くなった!?笑
文法のポイント
助動詞の過去形は控えめなニュアンス
(そこならあなたの助けになれるかもしれない。)
助動詞 may の過去形である might は、過去形ではありますが過去を表しているのではなく、ここでは「控えめな表現」として使われています 。
この使い方は、過去形の持つ距離感を考えると納得がいくと思います。
過去形は、すでに終了してしまっている出来事、今と切り離されたもの、というイメージ。そこから距離感を理解することができるかと思います。
過去形で控えめになる助動詞は、will、can、may です。would や could は依頼するのによく使われますが、これも過去形の距離感から「控えめな表現」を表しています。
- will の「〜ですよ」は would の「〜になるのでしょう(そうでないかもしれない)」へ
- can の「できる」は could の「できるかもしれない」へ
- may の 「かもしれない」は might の「ひょっとしたら〜かもしれない」へ
この文で使われている might はおよそ30%の可能性を表しており、may はおよそ50%くらいと考えておきましょう。
KEY SENTENCE
(私の学校の近くにすばらしい書店があります。)
復習ですが、by の基本イメージは「近く・そば」となります。
この文の by my school は「私の学校の近く」 と基本的な使い方の典型です。
受動態で使われる by は「〜によって」ですが、行為をした人はすぐ「近く」で行為に及んでいますよね。これも基本の「近く」というイメージから成り立っています。
- John was attacked by a dog.
(ジョンは犬に襲われた。) - My English is improving little by little.
(私の英語は少しずつ伸びています。) - It's getting warmer day by day.
(日に日に暖かくなってきている。)
今回の例文の中に「 A by A 」のパターンのが取り上げられていますが、こちらは出来事の連続性を示しています。
little と little、day と day がそれぞれ近くにあり、それが続いていくことで連続性が表現されています。
今回は by についての学習でした。「〜によって」には受動態の行為者を表すだけでなく、「手段・方法」を表す時に用いますが、こちらは次回のLessonで学習します。
まだまだ色々な使い方がありそうですね!それでは!