【ラジオ英会話2019】Lesson7:overのイメージを掴む!aboveの違いとは?
今回は、overとaboveの違いについて学習する回でした。
どちらも「~の上に」という意味を持つ前置詞ですが、イメージは全く違うようです。
受験勉強してたときは、どちらも同じように「~の上に」といった感覚で覚えていましたが、そうではなかったんですね!
英語の勉強をやり直すと、受験生当時に知らなかったことを学べます。
「あ!あの時知ってたらなぁ~」って思うことは良くありますが、ここで学習したことを身につければ、また自分がバージョンアップできるので楽しいですね!
Lesson7
ダイアログ
Rin:Thanks for coming to cheer up Sayaka last night.
Kota:My pleasure. It was a lot of fun. I love singing karaoke with friends.
Rin:Thanks to all the singing, she got over the disappointment of losing the game.
Kota:I hope so. It wasn't her fault that the team lost. She played her best, and the other players were satisfied with the result.
Rin:We will definitely win next year!
Kota:That's the spirit.
(ラジオ英会話 4月号 Lesson7 P42より引用)
今回のダイアログの内容は、試合に負けたサヤカを元気付けるため、カラオケに行った時のお礼の話です。
「get over = 乗り越える」というイディオムから over のイメージを身につけます。
個人的に押さえておきたい語句としては以下
- definietly = 明確に、確実に、絶対に
- That's the spirit. = その意気だ!
A:I will definietly continue to learn Englishi by radio.
B:That's the spirit !
みたいな感じでしょうか?笑
文法のポイント
其の1
- I love singing karaoke with friends.
目的語の位置に、動詞のing形を置いた文です。
love の目的語には to 不定詞も ing形もどちらでも置くことができるのですが、今回は ing形が置かれています。
その理由として、この文では実際にカラオケで歌を歌ったことを表現するため、リアルな感覚の - ing形を用いています。
to 不定詞でも意味としては通じますが、感覚としては「一般的な内容を述べる」ため使われていません。歌うのが嫌いな人もいますからね!笑
其の2
- It wasn't her fault that the team lost.
it ... that 〜の形の文が取り上げられています。
大西先生もおっしゃっていましたが、「仮主語の it となるため that 以下を主語として考えて理解する」 という本来の語順に沿わない考えはしないことに注意ですね。
前から順番に考えていくと、it wasn't her fault = 彼女の失敗ではなかった、となります。そして、失敗ではなかった理由を that 以下で説明、と捉えれば簡単に理解できますね!
このラジオ英会話で昨年から言われている、「説明ルール:説明は後ろに置く」に合致します。
今回のKEY SENTENCE
- She got over the disappointment of losing the game.
over のイメージは、「上に円弧(えんこ)」です。繰り返します、上に円弧!笑
同じ「〜の上」となる above との違いも含めてイメージを図で確認するとこうなります。
左の over は「上に円弧」、対する右の above は「(高さが)〜の上」 となるので、同じ「〜の上」という意味でもイメージは全く違いますね。
get over = 乗り越える、という意味を取るのは、ハードルを越えていく様な円弧の動きを考えると理解できますね。
この「上に円弧」のイメージで色々と意味が広がります。
テキストで取りあげられている例文を確認してみましょう。
- Most of my teacher are over 40.
over 40 = 40歳を越えて = 40歳以上となります。
- Put this blancket over you.
円弧のイメージから、「上に掛ける・覆う」という意味になります。ここで above を使えないのか?という疑問が湧いてくるかと思いますが、結論から言うと使えません!
above のイメージは「(高さが)〜の上」なので、覆うイメージはナシ。「Put this blancket above you.」では、魔法の絨毯(じゅうたん)の様に、ブランケットが自分の上に浮いている、そんな状態だということです。
同じ「〜の上」と訳されるのに、こうも違うとは...
知っているのとそうでないのでは全く異なるのですね。
- Let's talk over a cup of coffee.
コーヒーをテーブルに置いて、向かい合って話をしているイメージが想像できると思います。
- Could you look over my paper?
こちらは look over = ざっと目を通す、といった意味となりますが、論文を「サッとまたぐように」見るイメージを持つと分かり易いですね!
番組内で、over は円弧のイメージから「しっかり覆う」感覚。
above は「たまたま上にあった」感覚と話していました。
ナルホドナルホド。
ちなみに above の表す「高さ」の表現は
- 物理的な高さ
- 地位の高さ
- 年齢の高さ
- 重要度の高さ
ということですので、やはり over とは違いますね!
日本語では表現できない感覚を更に身につけていきましょう。